インスリンの副作用と効果・効能
インスリンとは
インスリンとは、すい臓のβ細胞にあるランゲルハンス島から分泌されるホルモンです。
インスリンは体の中でつくられるホルモンで、
唯一、血液中のブドウ糖(血糖)を運搬する働きをもっています。
食事によって血糖値が上がりはじめると、すい臓からインスリンが分泌されます。
このインスリンの働きによって、血糖値が一定のレベルまで下がります。
詳しくいえば、血中の血糖値が上昇すると
すい臓からインスリンが分泌されると、まずは肝臓へと送られます。
肝臓に運ばれたブドウ糖は、インスリンの働きで、
ブドウ糖をグリコーゲンに変換して肝臓に蓄えます。
肝臓で役目を果たしたインスリンは、全身の血液に入り、
筋肉や脂肪細胞に働きかけて、ブドウ糖を送り込みます。
このようにして、上昇した血糖値は調節され低下します。
詳しくは「インスリンとは」へ
インスリンの副作用
インスリンは、体内で自然に分泌されている場合は、
糖尿病のインスリン注射と違って、重篤な副作用はありません。
インスリンには血糖を下げる効果がありますが、
インスリンが過剰に働き過ぎた場合に、副作用のような作用があります。
(副作用のような作用)
・体脂肪の増加
・脂質代謝の停滞
・動脈硬化の促進
・血圧を上昇
・インシュリン抵抗性が高くなる(感受性の低下)
詳しくは「インスリンの副作用」へ
インスリンの効果・効能
以下は、インスリンの効果・効能です。
◆血糖値の安定
・糖質、たんぱく質、脂質の代謝
◆肝臓への効果・効能
・グリコーゲンの合成促進
・解糖の促進
・糖新生の抑制
・脂肪の合成促進
・たんぱく質の合成促進
・ケトン体生成の抑制
◆脂肪組織の効果・効能
・糖の取り込み促進
・脂肪酸合成の促進
・リポたんぱくリパーゼの活性化
・脂肪分解の抑制
◆筋肉への効果・効能
・糖の取り込み促進
・グリコーゲンの合成促進
・アミノ酸の取り込み促進
・たんぱく質の合成促進
・たんぱく質の分解抑制
・ケトン体の利用促進
・カリウムイオンの取り込み促進
詳しくは「インスリンの効果・効能と作用」へ