インスリンと筋肉
インスリンは筋肉のバルクアップに欠かせません。
インスリンは、アミノ酸やグリコーゲンが筋肉に摂り込まれるのを促進し、
RNA(たんぱく質合成に必要)の生産量を増やして、
筋肉内での異化作用(筋肉の分解)を抑えます。
さらには、肝臓がアミノ酸をエネルギーとして使ってしまうことを妨ぎます。
つまりは、インスリンは筋肉の合成を促進し、
筋肉が分解されてしまうのを防いでくれるホルモンなのです。
そのため、インスリンはアナボリックホルモン(同化ホルモン)と呼ばれます。
インスリンによって、筋肉にグリコーゲンが取り込まれる事は
筋肉に張りを持たせるだけでなく、筋肉の疲労回復を促進してくれます。
筋肉はタンパク質からつくられているから、単にタンパク質を摂取するだけで、
効率的に筋肉ができるかといえばそうではありません。
筋肉を効率的にバルクアップさせたい場合は
糖質とタンパク質と合わせて摂取する必要があります。
糖質をタンパク質と一緒に摂ると、血糖値が上昇してインスリン分泌されます。
それと同時に、血管が拡張され、効率よくアミノ酸が筋肉に取り込まれます。
また、消費されたグリコーゲンが筋肉に補充されて、筋肉の回復力も高まります。
この時、脂質は取らないようにすることも一つのポイントです。
インスリンが分泌されている時に脂質を摂取すると
脂質が脂肪細胞に蓄えられやすい状況になってしまいます。
脂肪をつけないで筋肉を成長させるためには、
糖質とタンパク質のみの組み合わせが重要になってきます。
筋肉をバルクアップさせるための摂取量としては、
タンパク質は20〜30g、糖質は30〜80gの摂取がいいでしょう。
これは、朝、昼、晩、トレーニング後、間食の全てにおいて共通しています。
ちなみに、ダイエットしたい方の場合は、
バルクアップの時とは違う方法でインスリンのコントロールが必要になります。