インスリンとEPA
インスリンとEPA
インスリンの感受性を高めるために、EPAが有効であることはご存知ですか?
EPAは、エイコサペンタエン酸と呼ばれる脂肪酸の一種で、
青魚などの魚油から取られる不飽和脂肪酸です。
不飽和脂肪酸は、中性脂肪の低下や、
記憶力の向上といった効果が報告されています。
このEPAが糖尿病の予防や改善に効果的なのです。
EPAにはアディポネクチンを分泌し、
AMPKを活性化して、インスリンの感受性を高めます。
実際、糖尿病の発症と、青魚類の摂取の関連を調べた結果があります。
女性の場合、青魚類の摂取量にかかわらず
糖尿病の発症に差はなかったのですが、男性の場合は発症の差がありました。
男性で魚介類の摂取量が多いほど、
糖尿病発症のリスクが低下する傾向がみられました。
摂取量がもっとも多い人達と、もっとも少ない人達を比較すると
摂取量がもっとも多い人達は糖尿病の発症のリスクが約3割低下していたそうです。
また、青魚に含まれるDHA、EPAを摂取すると
痩せるホルモンと呼ばれるGLP-1が作られます。
このGLP-1は、インスリンの分泌を促進してくれます。
ちなみにGLP-1は、糖尿病の治療薬としても使われているそうです。
EPAは、体内では作ることのできない脂肪酸ですので、
食品やサプリメントで摂取する必要があります。
日常的に、サバやイワシなどの青魚を食べているのであれば
サプリメントは必要ありませんが、そうでない場合や
青魚が苦手な場合はサプリメントが有効です。
インスリンの感受性を高めるために必要なEPAの摂取量は、
1日あたりEPA+DHAとして約2〜4gを摂取しましょう。
EPAにはインスリンの感受性を高めるだけでなく、
以下のような様々な効果があります。
○EPAの効果
・筋肉減少を抑制
・脂肪燃焼(ダイエット)
・血液サラサラ効果
・動脈硬化の予防
・心筋梗塞の予防
・血栓症の予防
・脳梗塞の予防
・糖尿病の予防
・抗アレルギー作用
・視力回復
・うつ病の改善